化学物質不使用・共感を生んだ美容室のこだわり

滋賀県栗東市の美容室『fleurir (フルリール)』は化学物質を一切使用しないことをコンセプトとしてヘナカラー、ヘッドスパを中心にメニュー展開。マンツーマン接客も相乗し、開業から2年で県内外からお客様が来店する程まで認知度を高めています。コンセプト考案や集客等”人が集まる理由”を小野綾子代表に伺いました。

滋賀県栗東市の美容室『fleurir (フルリール)』代表・小野綾子さん

小野綾子(おの あやこ)
1979年4月生まれ。滋賀県草津市出身。大阪ベルェベル美容専門学校卒業後、滋賀県内のサロン2店舗勤務を経て2018年に『fleurir』を開業。店名の由来はフランス語で「花が咲く」から。

自身の経験に基づいた「理想の美容室」

Q.美容室開業にあたり「化学物質不使用」をコンセプトとした理由についてお聞かせ下さい

A.独立以前はケミカルの知識を学び、施術も行っていました。しかし、キャリアを重ねていく中で手荒れをはじめとするトラブルに悩まされるようになり、化学物質不使用の美容室開業を思い描くようになりました。体質は年齢と共に変化していくもの。私(小野代表)が体験したことは、施術者に限ったことではなくお客様にとっても同じ問題だと感じたからです。

自身の経験がコンセプトに直結し『fleurir』を開業した小野代表。以前から関心を寄せていたヘナについて入念なリサーチを重ね、自分が納得したものだけを仕入れるよう徹底。ヘナカラーをヘアケアの延長として位置付けてメニュー提供しています。スタート当初の顧客層は、勤務時代のサロンのお客様や紹介の方が中心でした。

情報のシェアが新規客とつながるきっかけに

Q.現在では県外からも新規のお客様や予約の問い合わせを受け付けていると伺いました。どのように集客されているのでしょうか。

A.特に「集客」を意識して行っているわけではありませんが、開業前からブログやSNSで自分の体験やヘナについて情報発信をしてきました。先程お話したような薬剤のアレルギーや健康に関する内容です。

実際のブログ記事(一例)

情報をシェアしていくうちに、投稿をご覧になった方々から「私も化学物質が原因の体調不良で困っています」、「ヘナに興味があります。施術を受けてみたいです」といったメッセージを頂くようになりました。これをきっかけに県外から通って下さる新しいお客様が増えました。

新規客とつながるきっかけを生んだ情報発信。事前にオンラインでのコミュニケーションが発生することで来店時や施術時のミスマッチ防止にも役立っています。また、店舗でヘナについての勉強会も開催し「まずは知って貰うこと」を重要視。マンツーマンでの接客はコンセプトを充分に理解して貰うことが大切な為、情報シェアを優先していると小野代表は語ります。

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