次は月刊『SHINBIYO』でお会いしましょう!

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『美容と経営』のマネジメント力と、『marcel』のケミカル力を掛け合わせ、変化の時代
に即応すべくお届けしてきた『経営とサイエンス』は、今月号をもって休刊します。

読者のみなさま、創刊より7年という長きにわたり『経営とサイエンス』をご愛読くださり、誠にありがとうございます。また誌面にご協力いただいた方々には、毎号、多大なるご尽力を賜り、編集部一同、心より感謝しております。

『経営とサイエンス』が創刊された2016年といえば、今月の総力特集でも取り上げた「酸熱トリートメント」が世に出始めた頃。誌面では、毎号、最新のケアテクノロジーを武器に、時には真正面から、また時にはアレンジを加え、従来なら不可能とされた髪質やダメージ毛でも「ブリーチができる」「矯正ができる」「健康毛に近づけられる」etc.と、実に様々な提案をいただきました。まさにそのひとつひとつが、美容のケア史の歴史的瞬間。そうした貴重な瞬間に立ち会えたことを光栄に思います。

一方で、2010年代中盤頃からは、サロンでの働き方の多様化が進んだタイミングでもありました。業務委託やフリーランスという新たな働き方が生まれ、サロンの現場では、そこにどう適応するかがテーマになりました。弊誌でも「新しい働き方の形態に合った経営スタイルとは?」という切り口で、折に触れ、皆さんと一緒にいろいろ考えることができたと自負しています。

そして2020年、コロナ禍が世界を襲いました。それに伴い、サロンワークも一変。ソーシャルディスタンスを考えた空間の工夫、マスクが前提の施術の進め方など、コロナの状況下ならではの対策が講じられました。さらにサロンの現場はネット予約システム、キャッシュレス決済など、そこから派生した新たな施策も柔軟に取り入れ、今ではサロンワークのデフォルトとなりつつあります。

『経営とサイエンス』が発刊された約7年という歳月は、常にそうした大きな変化と共にあったと言っても過言ではありません。変化の渦中で編集部は、『プロダクツの使いこなしを武器に、経営力を高め、20年先も生き残る』を誌面コンセプトに、「今、サロンに必要なことは?」と全国を駆け巡らせていただきました。

取材をしていて常に感じたのは、「どんな状況でも、美容の現場にはいつも新しい可能性が満ち溢れている」ことです。例えばどんなに難しい髪質のお客様が来店しても、また一方で最初は違和感しかなかった雇用体系が生まれようとも、さらに人知を超えた天災があったとしても。

美容の現場はいつもそこに屈することなく、新しい道を切り開いていたと誇らしく思います。長引く不況、少子高齢化、地域の過疎化、日本の未来には明るい材料が乏しいですが、きっと日本の美容が世界のモデルとなって、次の明るい光を灯してくれること間違いありません。

テクノロジー、労働環境、そして日常という様々な変化のスピードが増して複雑化する中、『経営とサイエンス』いったん休止し、さらなる可能性を開拓すべく、 『SHINBIYO』と一体化します。正直、誌面でやりたかったことはまだまだ山ほどあります。とはいえ、そのスピリッツは『SHINBIYO』に引き継がれるので、どうぞご安心を。

そして、『SHINBIYO』ならびに新美容出版の„NEXT"にご期待ください!

サロンワーク最高!

『経営とサイエンス』編集部一同

『経営とサイエンス』のバックナンバーは、購入可能です。

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