髪への負担を減らす ホット系パーマの温度管理

髪への負担が少ない温度管理

さて、そのことを前提に、セミナー当日、ヨシさんが整理していた温度管理の目安は以下の通りです。

  • はじめに110℃で3分
  • 続いて90℃で7分
  • 続いて70℃で5分

温度管理は、3段階で設定していました。具体的には、始めの3分は機器全体の温度が0℃の状態ですから、まずは高温で短時間温度を上げる。そして次の7分で中温、さらに次の7分で温度を下げていく。ちなみに、110℃で加温した場合、髪の表面温度は、だいたい60℃くらいになるそう。半分くらいになるというのが目安のようです(数値は、ヨシさんが行った放射温度計の測定結果によるもの)。

毛髪のタンパク質変性に注目

一説によると、髪の毛のタンパク質が変性し始めるのは、58℃前後と言われています。このことを前提に、先ほどの温度設定と髪表面の温度を整理してみると、

ホット系機器の温度:110℃で3分
→髪の温度:約60℃(-10~20℃)
ホット系機器の温度:90℃で7分
→髪の温度:約49℃(-10~20℃)
ホット系機器の温度:70℃で5分
→髪の温度:約39℃(-10~20℃)

結構、髪への負担も最小限にしていることがわかりますね。皆さんのサロンワークのご参考になれたら嬉しいです!

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