福岡大名でまざまざと見せつけられた、プレックス系処理剤の実力

細かい話は置いておいて、まずは、施術の動画をご覧ください。こちらのモデルさんは、エイジングとカラーにより弾力低下した髪です。そこにホット系パーマで対応します。髪質は、細毛軟毛でクセあり。白髪度は30%くらいで、半年に1回くらいのスパンでホームカラーをやっている(このホームカラーがかなりの曲者らしいです!)。

しかもアンダーセクションは矯正毛。田中さんいわく、「おそらく、普通にホット系でパーマしても、プルンとした弾力にはなりにくい可能性が高い」とのこと。

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施術の流れは、まずチオグリセリン+シス配合の還元剤を塗布し放置。その後、中間水洗をしてワインディングに移ったのが上の動画です。

ワインディングは、いたってシンプル。平巻きで1.5回転です。その後、加温します。

続く動画は、還元処理(1液塗布後、放置してワインディングし加温)した髪に、プレックス系の処理剤を塗っているところです。繰り返しますがポイントは、還元処理後にプレックス系を入れること、です。
なぜなら、還元処理した髪はキューティクルが開き、毛髪内の結合もゆるくなっている状態。そこに処理剤を入れ込むことで、架橋をつくることができるのです。

架橋というのは、還元作用で切れた毛髪内部のケラチンとケラチンをつなぐ、“架け橋”のようなもの。そのときに特に効果的なのは、「ジマレイン酸ビス-アミノプロピルジグリコール」を配合したものが良いのだそうです。しかし、長い成分名っすね(汗)。

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処理剤を塗布するときは、ロッドの裏側にも丁寧に塗っているのもポイントです。やはり成分が行き渡った状態でこそ、効果を発揮しますから。1本1本丁寧に施術するのが良いようですね。

ちなみにプレックス系と言っていた処理剤ですが、上記の「ジマレイン酸ビス~」以外にも、マレイン酸という成分や、ちょっと毛色が違いますがレブリン酸などの成分もあるようです。誌面では、そうした成分での検証も行いました。

気になる仕上がりは、本当、スゴいの一言。エイジング毛が10歳は若返ったような、プルンプルンの弾力です。まさにスーパー弾力カール! 誌面では、放置タイムや加温タイムなどの細かい情報もあますところなく掲載しています。気になった方は、是非とも読んでいただけたらうれしいです!

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