顔だけじゃない! 美容師が注意すべき「肖像権」

顔だけじゃない「肖像権」

単に了承を得るだけでなく、どこに・どんな目的で載せるかを伝えることも大切なんですね。では、トリートメントやストパーの仕上がりみたいに、後ろ姿なら顔が写っていないから、肖像権は問題ないということですか?

確かにそう思いますよね。実は、肖像権の範囲は顔だけじゃないんです!

肖像権は顔に限られず、人の見た目・姿かたちにも認められると判断されています。顔が映っていない写真を撮影した場合にも、お客様の肖像権を侵害する可能性があります。顔を写す場合と同様に、公開の範囲と目的を明確にした上で、書面で同意を取りましょう。

後ろ姿でも肖像権が発生するのは知らなかった!しっかりと認識しておかないと、重大なトラブルを招いてしまいますね。

SNSを始める時には、関係してくる法律の知識をスタッフとも共有しておく事が大切です。スタイル写真の発信と同時に、コンプライアンス遵守もアピールできたら、お客様にとってますます心地よいサロンになりますね!

経営とサイエンス19年4月号
連載:「サロンのコンプライアンス」

このページの解説内容は2019年1月現在のものです。
行政が発令する法令などは、変更されることがあり、それにより遵守する内容も変わってきます。
上記を留意し、関係する法令はその都度確認することをお勧めします。