顔だけじゃない! 美容師が注意すべき「肖像権」

皆様のサロンでも、SNSを宣伝に活用しているのではないでしょうか。手軽に始められる半面、注意しなければいけないことがあります。

今回、茨木拓矢弁護士(ピクト法律事務所)にSNS投稿で守るべきことについてお話を伺いました。

SNSにお客様の写真を載せてはいけないの!?

最近、SNSを始めてお客様の仕上がり写真を載せるようにしたら、好評なんですよ。この前なんて、投稿を見た新規のお客様が大勢!始めてよかった!

SNSでの集客は、今や不可欠ですよね。でも、そこで注意しなければいけないのが肖像権です。予想外のトラブルが起きないよう、その内容をしっかり理解しておく必要があります。

肖像権とは?

肖像権とは次の権利を意味します。

  • 無断で自分の姿を撮影されないし、公表されない権利

お客様の写真を勝手に撮影したり、ましてや勝手に宣伝に利用したりすることは、肖像権の侵害になります。

肖像権で訴えられない方法

美容師がInstagramで気を付けるべき肖像権

まず、事前にお客様に写真撮影の了承を得ましょう。また、写真をどのように公開するかも重大な問題。
サロン内のヘアスタイル見本として使う場合と、SNS等にアップして宣伝に利用する場合では、後者の方が写真を見る人数が多くなるため、肖像権侵害となりやすいです。

あらかじめ、お客様に写真をどこまで利用してよいのか、公開する範囲について書面で同意を取っておくことも重要です。