界面活性剤なしで混ざる! 水と油の最前線

水と油の新しい関係

こんにちは、大久保です。先日、幕張メッセで開かれた「化粧品開発展」の話の続きです。この展示会は、化粧品や化粧品原料などの見本市というものです。とても全部のブースを回り切れないほど、多くの企業が出展されていましたが、その中で見つけたものがこちら。

「化粧品開発展」

一見すると普通のクリームだけれども・・・

何の変哲もないクリームに見えると思うのですが、この容器の中、水と油しか入っていません。???変ですよね?クリームのように見えるのに水と油しか入っていないというのはおかしいんですよ。水と油だけなら普通分離しているはずですよね。

分離しないようにするには、通常乳化剤(界面活性剤)が必要になります。乳化剤があるからこそ、水と油がクリーム状となって一体化しているわけです。なのに、写真で紹介した容器の中身は、乳化剤がないのに水と油が一体となり、乳化しているようになっています。

この秘密は、こちらにあります

そう、水です。つまり、油と混ぜた水の側に秘密があるのです。この水、特殊な電解によりpH12のアルカリ水になっています。そうすることによって、水が乳化作用を持つのだそうです。しかも、このpHは特別なことをしない限りずっと保たれるのだそうです。

将来的にはこんな活用も

しかもしかも、pHが12もあると、殺菌作用を持つので、防腐剤が無添加の化粧品だってできる可能性があります。いろいろと使えそうですよね?しばらく、この水を追っかけてみたいと思います。

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⇒詳細はプロフィールURLからご覧下さい! 2020/1/20(月)-22(水)に幕張メッセで開催された『化粧品開発展』。 会場内で見つけたのは「ペットボトルの水で水素水が作れる機械」。 水素水と言えば、老化の原因となる活性酸素(=フリーラジカル)を除去するモノとして注目を集めているわけですが、 どのような装置なのでしょうか。 #経営 #経営とサイエンス #美容 #美容師 #ビジネス #化粧品開発展 #水素 #化粧品 #活性酸素 #老化 #マーケティング #hair #hairstylist #hairstyles #business #marketing #beauty #cosmetics

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