本当に頭皮に良いのは? シャンプーの新常識

皆様のサロンでは、シャンプーの洗い方にどれ位こだわっていますか?
シャンプーはあらゆるメニューの中で基本中の基本。
実はその技術ひとつにも、美容室経営で重要なことが隠れていました。

実は頭皮によくない? 従来の洗い方

従来の「ゴシゴシとこするシャンプー」は、その摩擦により頭皮トラブルの原因となる可能性があります。

頭皮には、表面の角質層にバリアがあり、これが正常に働くことで外部からの異物や紫外線から頭皮を保護する仕組みになっています。このバリア機能は、薬剤やシャンプーの洗い残し等で破壊されることがあり、中でも身近な原因は「シャンプーによる摩擦」。こする洗い方を続けていると”乾燥や炎症といった頭皮トラブルでお客様のリピート率が減ってしまった”という事態を招きかねません。

こすらないシャンプーで、一生のお客様と出会おう

頭皮のバリア機能を維持するのに効果的な「こすらないシャンプー」。その技術を12年以上実践している藤澤庸至子さん(hair doctor 梵 ~karman~)に指導して頂きました。

ポイントは「圧」

藤澤さんが実践するこすらないシャンプーでは、圧の方向性が重要なポイント。指で頭皮を指圧した時に、どこを意識しながら、どの方向へ押すのが適切かを把握しておく必要があります。そのため、まず圧を向ける位置を明確にすることが大切になります。

経営とサイエンス’18年5月号では、こすらないシャンプーの技術を写真・図で徹底的に解説。

藤沢さんが代表を務める『hair doctor 梵 ~karman~』は完全予約制のプライベートサロン。長年マンツーマンでお客様と向き合い、多数のリピーターを獲得してきたからこそ自信を持って語れることがあります。「シャンプーひとつでも、そのきめ細やかさでサロンや技術者の品格が表れるのではないでしょうか。その意識があるかないかで、いいお客様がつくかつかないかの違いが出てくると思います」と教えて下さいました。

こすらないシャンプーの癒し度はどれくらい?

心拍測定で、従来の「こするシャンプー」との比較もできた。

こすらないシャンプーは、美容師によって技術のポイントが異なります。ここでは、岩澤雄志さん(COLORS)、伊東敬恵さん(ITO美容室)にご登場頂き、お二人が実践している技術を解説して頂きました。そこで「実際にお客様はどれくらいリラックス効果を感じているのだろう」と気になる方も多いと思います。『経営とサイエンス』2018年5月号では、桜美林大学・山口 創教授に監修して頂き、実験を行いました。ストレス度合いを測るアミラーゼ、心拍測定で分かる自律神経の状態。2つの視点で、こすらないシャンプーの癒し効果に迫ります。

経営とサイエンス 2018年5月号

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