5Gトリートメント・3分類
5Gについてご存知の方は、ここからまたお付き合いください。編集部は、上記の特長を持つ5Gトリートメントは、大きく3つのジャンルに分類しました。
ひとつは、「酸熱系トリートメント」
そうです、みなさんにこれまで「酸熱!」と連呼してきたヤツです。ポイントは、アイロンを使うことですね。代表成分は、グリオキシル酸やレブリン酸、グリコール酸などでした。
でも最近、このジャンルにグリオキシル酸誘導体や炭酸プロピレンという成分が加わったんです。特にこのうち炭酸プロピレンは、pHが中性〜弱アルカリ性だったりするので、もはや酸熱とは言えなくなり、苦肉の策で酸熱「系」という感じで、命名し直したりしています(汗)。ちなみにこれらの成分は、毛髪内のアミノ基に結合し、イミノ結合をつくって髪を強化するようです。
ふたつめは、「プレックス系トリートメント」
サロンでは主にパーマ剤やカーリング料、カラー剤と一緒に使うことが多いようです。成分的には、マレイン酸や、ジマレイン酸ビス−アミノプロイルジグリコールなどが挙げられます。また最近では、このジャンルにマレイン酸骨格を持つポリマーなども加えて、ひとくくりにまとめています。プレックス系は毛髪内のシステイン残基に結合し、毛髪を強化したり、パサつきの原因となるシステイン酸の生成を抑えたりします。
3つめは「活性ケラチン」
このケラチンの特長は、sーs結合を持ったケラチンを使っていること。これが毛髪内に入って、キューティクルやコルテックス中にあるシステイン残基に結合することで毛髪を強化すると言われています。ケラチンはご存じ髪の毛をつくる成分のひとつ。つまり、髪の毛の成分で結合ができるのがポイントです。活性ケラチンの中には、使用する前に活性ケラチンと溶剤をミックスし、ケラチンを活性化させてから塗布するタイプと、ミックス不要で使うタイプの2つがあります。
ちなみにこれら5Gトリートメントの中には、毛髪に架橋効果を生むものがあるのもポイントです。架橋というのは、読んで字のごとく「架け橋」になる効果があるということです。毛髪内のコルテックス細胞とコルテックス細胞に橋をかけて、結合を強くする働きです。
一般に、酸熱系はアミノ基とアミノ基を架橋する「イミノ結合」をつくり、プレックス系と活性ケラチンはシステイン残基とシステイン残機を架橋する「s-s結合」をつくると言われています。
いかがでしたでしょうか。これからサロントリートメントの主役となるであろう5Gトリートメントについての復習。少しでもみなさんのお役に立てたら嬉しいです!
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