メンズ集客で売上を増やす 3つのポイント

最近、テレビやファッション誌の影響で、メンズ向けの美容室が注目を集めていますね。
2017年の時点では、なんと男性の3人に1人が美容室ユーザー。(※経営とサイエンス編集部調べ)
男性の美意識の高まりは、美容室にとってチャンス。
しかし、メニューづくりに工夫を施さないと、男性客が定着しない恐れが・・・
今回は、メンズ客の集客・固定化に成功している『KINOSHITA GAIEN EAST STREET』(東京・新宿区)の実例をご紹介します。

美容室が男性客を増やしたい時に大切なポイント

同サロンが実践する3つのポイント

メニューづくりの参考は中華料理屋さん?

長年、多くのメンズ客を集客・固定化し続けている『KINOSHITA GAIEN EAST STREET』・木下裕章代表にお話を伺いました。

木下裕章 代表

同サロンがメニューづくりで大切にしているのは、お客様を飽きさせないこと。メンズ向けフェイシャル等、男性の美意識を高めるメニューを増やし、季節ごとの限定メニューも展開。ワンパターン化しないように工夫しています。このほか、個々のスタッフが得意分野を活かし、オリジナルで展開するキャンペーンも用意。こうした施策の積み重ねで、メンズ客のリピートにつなげています。

男性客に支持されるユニークなメニュー

スタッフによるオリジナルメニューの例。
個性溢れるメニュー名も、お客様を飽きさせない工夫のひとつ

「街のラーメン屋さんと中華料理屋を見た時に、ラーメンしかつくらないラーメン屋さんは出入りが激しくないですか?中華料理屋さんが潰れた、という話はあまり耳にしません」という例えで、豊富なメニュー展開の大切さを教えて下さいました。

メンズ集客で売上3倍へ 目指すのはファミレス型サロン

『KINOSHITA GAIEN EAST STREET』ではメンズ客を単体で増やすのではなく「ファミリー客の一人」として集客。「男性客が増え過ぎると、女性客が嫌がるのでは・・・」という声をよく耳にしますが、家族で来ている男性客と分かれば、女性客も安心。メンズコーナーを設ける美容室も多いですが、そのようなスペースをつくる余裕がない場合でも、会員カードをセット面に掲示して、ファミリーで来ている男性客と周囲に何気なく伝わるようにする等、工夫できます。KINOSHITA GAIEN EAST STREET店内の様子

また、家族全員で行けるファミレス型サロンを目指すことで、売上にも効果が期待できます。例えば、女性客1人だと1回の利用金額が5,000円。年間10回として5万円。そのご主人も来店すれば、売上は2倍の10万円に。さらに娘さんも来てくれるようになれば、売上3倍を実現することも可能になります。

一人経営でも可能 メンズ集客を無理なく実現

経営とサイエンス 2017年2月号では、この他にもメンズ集客・固定化に成功した2サロンの実例を紹介。
一人経営の強みを生かしてメンズを集客するサロンや、メンズ専門サロンの展開で業績向上を実現したオーナーの取り組みとは?その秘訣を3つのポイントと共に解説しています。更に本号では、360名の男性消費者を対象に、美容室にまつわる11の質問でアンケートを実施。その回答から、メンズ客の本音が見えてきます。皆様のサロンの規模や経営方針に合わせて、集客のヒントをご活用ください。

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