コロナ対策として「二足化」に踏み切った
『NEU!z SCHOEN』の取り組み
こんにちは。「経営とサイエンス」編集部のサクマールです。
現在も、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)。徹底した感染予防対策を行っているとはいえ、不安を抱えながら営業を続けていらっしゃるサロンも多いと思います。
そんな時に思い出したのが、前回(「合理性・衛生・コロナ対策の点から見た、サロンの「二足制」①」)の『Dears』さんの「二足化」システム。欧米に比べると日本の感染率が低い理由の一つに、日本は二足制文化で、家屋内に靴についた汚れ(ウイルスを含む)を持ち来ないからではないか? という説も出ていましたね(現時点で、データ的な確証は出ていません)。
路面店のサロンなどは、直接外部の汚れを室内に持ち込まれやすいし、感染予防の一環として、二足制にすることもアリかもしれないなぁ…と考えていたところ、すでに実践しているサロンがありました。大阪市の『NEU!z SCHOEN(ノイズシェーン)』さんです。こちらは、ホームページのトップで、以下のような徹底した感染症対策を行っていることを説明。
『NEU!z SCHOEN』のコロナ感染症対策
- お客様の触れる可能性のある場所やモノ(タブレットなど)の徹底消毒(使用毎と定時)
- スタッフのマスク着用と手指の消毒徹底。接客時の間隔確保
- 予約時間の調整と、セット面との5メートル以上の間隔確保、席の固定
- お預かりするお客様の衣類の消毒スプレーを用意
- 自由に使える消毒&保湿ジェルを席ごとに用意
- インフルエンザウイルス除去に効果のあるアロマランプを終日焚く(次亜塩素酸系はアトピー悪化の恐れがあるため、使用しないそう)
- 釣銭などは、次亜塩素酸で殺菌、乾燥後にレジへ
など、かなり細かいところまで設定していらっしゃいます。
履き替え用のスリッパも用意
そしてもうひとつ、入り口で靴を脱ぎ、使い捨てのスリッパに履き替えていただいてから、室内にご案内しているそうです。
オーナーの玉野啓太朗さんによると「欧米でのコロナ蔓延のしている理由の一つとして、土足文化だからというのもあるかもしれないと思うんです。スリッパに履き替えていただくことで、外からの、ウイルスを含んだ汚れを店内に持ち込み、舞い上げてしまうことを防止できると考えています。
こちらで使い捨てスリッパをご用意していますが、もちろんお客様にご持参頂いてのご利用も承っています」とのこと。
今だ、確固たる予防法が解明されていない新型コロナウイルス感染症。コロナと共存しながらの営業期間は長期化する可能性が高いですよね。
お客様はもちろん、美容師側も感染しない対策を徹底する必要があります。二足化システムも、その一つとして考えてみてもいいかもしれません。