なぜピンク系だけハイライトラインが出ないか?
もったいぶらないで、教えてくれー!と、言われちゃいそうなので、答えをお伝えします。答えは、カラー剤の彩度が低いからです。
今回使用したメーカーのアッシュ系とピンク系を比較すると、同じ明度(色番号)でもピンクのほうが彩度が低くつくられているようです。
一般に色は、彩度が低いほうがぼんやりと見える傾向にあります。つまり色味をハッキリ感じないわけです。それがハイライトラインのぼんやり感につながったわけです。特に昨今の抜け感やシアー感を重視する染まり上がりのトレンドから考えると、ピンクなどは彩度を上げると、極端な赤や紫に見える可能性があるので、彩度は下げ気味に処方されることが多いようです。
よく誌面などで、「発色はメーカーによって変わります」というのは、まさにこのことなんです。サロンでは、そうした違いにも注意してカラーしないと、思わぬクレームにつながったりするので、リアルガチで注意してください。名古屋の●●さん、ご質問、ありがとうございます。これを読んでいるみなさんも誌面に関する不明点や、ご質問をお待ちしてます!
ちなみに今、発売の2月号では、今回チラ見せしたジマレイン酸以外にも、
- 「グリオキシル酸誘導体」
- 「レブリン酸」
- 「スルホン化ケラチン」
とアルカリカラーの相性や、実際にメニューとして使う場合のポイントまでをガツンと整理しております。気になる方は是非ともご覧ください!