編集部驚きの検証結果! 活性ケラチン×アッシュ系アルカリカラーの相性

活性ケラチンは弾力がポイント
今回はパーマのリッジ感でそれを検証

さてさて、昨年末から何回かに分けてお届けしている5Gトリートメントとアルカリカラー相性の話、みなさんご覧いただけていますでしょうか。これまでは、5Gトリートメントのプレックス系について2回お話しました。

それを受けての3回目は、5Gの中でも最近、問い合わせが多い「活性ケラチン」とアルカリカラーの相性です。

活性ケラチンとは?

ところでみなさん活性ケラチンってご存じですか。

活性ケラチンとは、簡単に言うと、S-S結合を持ったケラチンのことです。ちなみにS-S結合というのは、言わずと知れた髪の側鎖結合の代表選手。パーマの作用と関係のある結合ですよね。つまり、S-S結合があるということは、髪の中にあるシステイン残基と結びつき、側鎖結合をつくることが期待できるわけです。

その辺をチョー簡単に言うと、髪の弾力を補強しつつ、カラーもできちゃう優れものなのです。活性ケラチンには、3タイプあるのですが、処理剤っぽく使えるのは、そのうち2つ。

  1. スルホン化ケラチン
  2. AEDSケラチン

の2タイプです。詳しいことは、『経営とサイエンス』2020年2月号の「おさらいベーシック」というページで解説していますので、気になる方は、そちらもあわせて見てみてください。

いよいよ検証開始!

前置きが長くなりました。スミマセンです。ここからが本題です!今回は、スルホン化ケラチンとアッシュ系のアルカリカラーの相性を見てみたいと思います。

検証していただいたのは、前回と同様、『NEUTRAL DOOR』の森越道大さん率いるチーム森越のみなさんです。では、いきましょう。

ビフォアの状態から

高明度のパーマ毛です。今回は、パーマのリッジ感を弾力として考え、そこに活性ケラチンで処理してカラーしたものと、カラーだけのものを比較しました。ちなみにウイッグの設定は、ブリーチ剤(OX6%2倍)で13レベルまでリフト。その後、ノンアルカリタイプのシステアミンをつけ2回転の平巻きしました。ロッドは18~24㎜。巻き上がり後、70℃で15分加温し、その後、ブロム酸タイプを塗布し10分放置して流してドライヤーで乾かした状態です。そこへアッシュ系8レベルをワンメイクしました。

活性ケラチンなし=カラーのみの染まり上がり

まずは、活性ケラチンなし=カラーのみの染まり上がりをお見せします。

例のごとく、写真はテスト用なので、色がちょっとぼんやりとしておりますが、寒色系の発色をしているのが、何となくわかるはずです。パーマのリッジはちょっとダレたかな。

前処理で活性ケラチンを塗布
アルカリカラーでワンメイク

続いてこちらが前処理で活性ケラチンを塗布し、アルカリカラーでワンメイクしたものです。写真はスルホン化ケラチンを使ったバージョンです。こちらのほうが、寒色感が強く感じませんか? ちなみにリッジのダレはほとんどないのは一目瞭然かと思います。

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