トータルビューティー化・成功した美容室は何が違うのか?

2.再来店率を高める「習慣づくり」

エリア分けやセットメニューの設定など、トータルビューティーを受けやすいサロンづくりに取り組んできた田中代表。後半は高い再来店率に焦点を当ててお話を伺いました。

Q.リピート率を高めるために、メニューの質や内容以外の面でどのような工夫をされていますか?

A.当店では「私を愛するセルフケア」というテキストブックをお客様にお渡ししています。ここには「どんな風にきれいになりたいのか」という目標やその日受けたメニュー、使った金額を記入する欄があります。

お客様自身に目標づくり/ふりかえりをして頂くことで「次は〇月〇日、当店で〇〇のメニューを受けよう」という習慣ができあがります。これが安定した来店サイクルに直結しています。

実際のテキストブック。お客様が記入するページ以外に、田中代表による美容知識の解説も掲載。

Q.店販比率も60%を超えているとのことですが、この数字も「習慣化」と関係しているのでしょうか?

A.はい。髪/頭皮だけでなく、これまでお話してきたフェイシャルなども含め「ケア」はサロンケアとホームケアの両立あってこそ成り立つものです。来店周期と同じく、ホームケアに関しても習慣化が効果を左右します。具体的な商品をお勧めするのではなく、お客様のキレイの目標に沿って必要なコトをお伝えしています。テキストには購入した商品を記入する欄もあるので、店販購入の習慣化を促進しています。

メニューを受けやすいサロンづくりと習慣化の促進でトータルビューティーの好循環を生み出している『Rassic』。経営とサイエンス2019年12月号「生涯現場主義」では、田中代表が考える美容室経営の理念によりフォーカスした内容をお届けします。

「美容は人生に関わるもの」と語る田中代表にとって、トータルビューティーはどれくらい広い領域なのでしょうか?2019年11月1日の発売にご期待下さい。

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