実は30回シャンプーした毛束のほうが強度が高かった?!

今、話題の“プレックス系”で処理した
毛束を測定してみると……

どうも、CHIAKIです!突然ですが、2019年6月号を読んでいただきましたか? おかげさまでかなりの大好評のようで、編集部一同、感謝、感謝の雨あられ状態です^^

2019年6月号撮影秘話

6月号のテーマは、ここ最近話題の酸トリートメントをパーマに活用し、“スーパー弾力カール”をつくることでした。ちなみに酸トリートメント、略して「酸トリ」は、みなさんご存じですよね。別名、「プレックス系」「ボンド系」と言われる処理剤です。

6月号では、このプレックス系の中から、「マレイン酸」を配合したものと、「ジマレイン酸ビス-アミノプロピルジグリコール(長いので、以下「ジマレイン酸」と略しますね)」の2成分配合の剤で検証してみました。さらに今回の検証ではサイエンスの視点を入れるべく、こちらの機器も使ってみました。毛髪の破断重量測定器です。

破断重量というのは、毛髪を一定の方向に徐々に力を加えながら引っ張っていき、千切れたときの重量のこと。一般に、この重量が重ければ重いほど毛髪は硬いと判断されるため、強度が高いと考えられています。これを「引っ張り強度」なんて呼ぶ人もいます。

HOW TO

測定の仕方はこんな感じ。まず、毛髪を引っ張る機器にセットするための金具に毛髪を固定させます。もちろんここでは任意に抽出した1本をセット。

続いて金具にセットした毛髪を機器に固定します。ここで数値を調整して、機器を起動させると、金具の一方が動き出し、徐々に荷重していきながら毛髪を引っ張るわけです。

引っ張られた毛髪はいずれパチンと切れます。このときの重量が、先ほどお話しした破断重量となるのです。正直、測定はかなり地味な作業です。今回は1つの毛束につき、5本測定しました。通常は20~30本は測定するのだとか。編集部の検証では、時間の都合で5本にさせていただきました。残念。といっても、検証には8時間以上かけました(涙)。

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