郊外の美容室・”顧客離れ知らず”な2つの理由

より踏み込んだ提案に必要なこと

年齢の変化とともに避けられないのは「髪/頭皮や肌の悩み」。長年通うお客様が多いからこそ、そんな変化をメニューに反映させています。

実は美容室の方が気軽?なフェイシャルケア

30代に入ると多くの女性が直面する肌のターニングポイント。「正しい手入れの方法が分からない・・・」という悩みに、店販で取り扱っている化粧品でケア方法をアドバイスしていたことから、フェイシャルケアも展開。現在もフェイシャルケアメニューでは、施術だけでなくセルフケアレッスンも兼ねた内容を提供しています。

Q.フェイシャルケアのメニューで大切にされていることを教えてください。

hanaさん:きれいな肌づくりは、髪/頭皮ケアへの関心度も高まるきっかけになります。通常のメニュー提案でもお客様の髪/頭皮の状態をありのまま伝えることを大切にしているので、フェイシャルでもケアの正しい順番をしっかりお伝えしたうえで、最適なものをご紹介しています。

フェイシャルではアジュバンコスメジャパンの製品を使用。

Q.フェイシャルケアで課題と感じられていることはありますか?

hanaさん:より多くのお客様にとって毎月1回必要なメニューとして定着してほしいと考えています。当店のような美容室でのフェイシャルケアの場合、「美容室に行ってくるね」と家族に伝えられるので、専門的なサロンへ行くよりもお客様の心理的ハードルは低いはず。また、当店の場合は家族客が多いので、ご本人だけでなくご家族にも安心して貰いたい。より気軽に受けられるよう、お客様の悩みにどこまでも寄り添っていきたいですね。

もっと髪/頭皮の話でつながりたい

ダメージレスなカラーの施術など、ケミカル知識を追求してきたhisaさんは、より安心・安全してもらえる施術を目指して毛髪診断士の認定を取得しました。そこにも美容室経営で大切な”目標”があります。

Q.毛髪診断士の認定取得でどんな変化がありましたか?

hisaさん:診断により髪の変化をありのままお伝えすることができ、デザインと安全の両立がより強固になりました。

また、家族で訪れて初めて美容室を利用したという男性のお客様も多いので、「髪/頭皮のプロフェッショナルとして、安心して任せられる」と感じて頂けるのではないでしょうか。

Q.男性客が増えたということも、またひとつの変化ですね。

hisaさん:実は、男性の方が髪や頭皮の悩みを話しにくいのです。薄毛の悩みもそのひとつ。男性のお客様とも、もっと髪/頭皮について深くお話して、美容室でできる対応を提案していくことが目標です。

『Dolis hair + make』にとって、生涯向き合えるサロンづくりとは、ライフステージ合わせて変わること。お二人の取り組みは、経営とサイエンス2019年11月号『生涯現場主義』でより詳しくお伝えします。



経営とサイエンス19年11月号「生涯現場主義」

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