黒染めを落とすときは、ハイトーンはウソ?! アンケートに見え隠れする現代女性のホンネ

アンケート結果に見え隠れする”消費者のニーズ”

当初、黒染めをする理由は、就職活動やバイトの面接が大半なのでは?というのが、編集部の仮説でした。しかし、ふたを開けてみれば、「その他」が1位。しかも、3位には「バイトの面接」を抜いて、「冠婚葬祭」が入っていたりもします。実はこのアンケート、30代以上の大人女性の占める割合が、65%と結構、多かったんです。ということは、一口に黒染めと言っても、いわゆるハイトーンからの黒染めだけではなく、白髪染めのトーンダウンも黒染めとして認識しているお客様が多いのでは…。そんな気がしませんか?つまり、上の「その他」には「白髪を隠したい」「白髪をなじませたい」という理由で、黒染めする方が多いのかなと、邪推することもできるわけです。

黒染め経験者の本音は?

さらに黒染め経験者に、「その後、明るくしたいと思ったことはありますか?」と質問すると、

実に、7割以上の女性が、「はい」と答えています。当然、ここには、ハイトーンだった女性が就職活動で黒染めし、就活が終わったタイミングで、ハイトーンに戻したっていう人がいそうです。

でも一方で、「白髪染めで暗くなった髪をほんのり明るくしたい」というようなエイジング層ならではの黒染めの「ティント落とし」を希望するお客様も一定数いると、考えることもできます。

つまり、一言で言えば、今の黒染めの「ティント落とし」メニューは必ずしも、ハイトーンまで落とす必要はない、ということ。
むしろ、エイジング層のお客様には、5レベルくらいになった髪をほんのり中明度まで明るくして、髪色のニュアンスを変える提案だけでも十分なのかもしれません。

特に最近では、ブリーチやアルカリ、過水を使わないティント除去液も登場してきているようです。ダメージに敏感なエイジング層にはうってつけですよね。その辺をこちらの先生と一緒に検証してみました。
表参道の美容室『PAPERS』代表の窪田圭志さん
『PAPERS』代表の窪田圭志さんです。次回は、その辺の情報について具体的に書きます。乞うご期待!


「経営とサイエンス」8月号特集は「黒染めからの低ダメージカラーチェンジ」

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